65話「奇妙な助っ人」STRANGE BEDFELLOWS

米国初放送:1995.5.8
NTV初放送:2000.3.31
ピーター・フォークの年齢:67歳
ゲストスター:ジョージ・ウェント(役名:グレアム・マクベインさん。競馬ウマを育てる牧場の経営者。声:樋浦勉)、ロッド・スタイガー(役名:フォテーリさん。マフィアのドン。声:内田稔
ジョージ・ウェント演ずる今回の犯人、マクベインさんは、遠くから見てもマクベインさんだとわかる、巨漢。彼の名前なんだが、吹替え版で、コロンボら、他人からの呼び方は「マクヴェイさん。」で、本人が名乗るときのみ、「マクベインだ。」と言ってたのが印象的だ。さらに二見書房刊の小説版『幻のダービー馬』(小鷹信光訳)では、グレアム・マクヴェイになっている。この記事では、筆者の好みで、マクベインさん呼ばわりで統一するとする。
そいであたし、フクヨカな男性って、好みなのよね。マクベインさんは、体型がフクヨカで、あせると額に大汗かいたり、ビビり方が素直だったりと、すごく人間的で、好感が持てるひとだったよ。犯行の手口が素朴、と言うか、ヌカリが多すぎ。変装してバーに入って、トイレにネズミを放すシーンは、笑ってしまったよ。さりげなくやろうと本人、頑張ってるんだけど、必死さが見え見えなんだもの。根っから悪いやつじゃないんだなあと思えてね。マクベインさんは、馬を愛し、牧場を守るために、一生懸命なんだ。身勝手な犯人像が目に付く新シリーズ中、マクベインさんの一生懸命さには、愛すべき点があったと感じたよ。

幻のダービー馬―新・刑事コロンボ (二見文庫―ザ・ミステリ・コレクション)

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