18話「毒のある花」LOVELY BUT LETHAL

米国初放送:1973.9.23
NHK総合初放送:1974.9.14
ピーター・フォークの年齢:46歳
ゲストスター:ヴェラ・マイルズ(役名:ヴィヴィカ・スコットさん。化粧品会社社長。声:伊藤幸子)、マーティン・シーン(被害者役。声:伊武雅之。現在の芸名は、伊武雅刀
犯行現場に残された、眉墨で書かれたメモから、コロンボは「このメモを書いたのは、黒い眉墨を使う女だ」と推定。このネタで、コロンボのカミさん情報がひとつ判明しました。コロンボ曰く、カミさんは、眉墨(眉毛を描く化粧道具で、アイブロウペンシルとも呼ぶ。)を、鉛筆代わりにするとのこと。
それを聞いた、化粧品会社の社長で、今回の犯人ヴィヴィカさん(ヴェラ・マイルズ)は、赤毛だったのです。ヴィヴィカさんは、自分のなら、アイブロウペンシルは赤毛用で、黒くはないのよと。黒いアイブロウを使う女性は、ブルネット(暗褐色の頭髪のこと)のはずだと言いました。つまりコロンボのカミさんの髪は、暗褐色だと、判明したわけです。
コロンボが語る「身内の話し」は、どこまでが本当なのか、わからないのがミソなんだが、眉墨の件にかんしては、事実を言っていたね。なんでかというと、中途半端に正確だったからよ。リアリティがあんの。男性は、女の化粧にはうとい。カミさんの愛用化粧品を、イヤでも見てきたコロンボには、銘柄などの化粧品知識はあったけども、じっさい使ってる女性じゃないから、眉墨ってものはみんな、鉛筆みたいに黒いもんだと思ってた。それは違うぜよ、赤い眉墨なら日本にもあるぜよと、ヴィヴィカさんでなくって、あたしでも突っ込み入れたもんね。
だから、眉墨にかんするヴィヴィカさんとのやり取りは、彼の家庭生活を想像する上で、非常にリアルな会話だったといえます。「ウチのカミさん」の髪の色は、ブルネットです。ハイこれは判明!