6話「二枚のドガの絵」SUITABLE FOR FRAMING

米国初放送:1971.11.17
NHK総合初放送:1973.7.21
ピーター・フォークの年齢:44歳
ゲストスター:ロス・マーティン(役名:デイル・キングストンさん。美術評論家。声:西沢利明

今回の犯人さん、キングストンさんは、顔が両生類のようです。共犯の若い女の子は、画学生なんですが、両生類の愛人で、キスシーンがものすごいです。

ものすごいです。

ものすごい、キスしてました。ディープキスです。糸ひきそうです。あたしもひきました。

デアゴスティーニでコロンボ全国展開!

アゴコロンボDVDつきは、2007年夏に、まず仙台で先行販売されていたのだそうです。売れるかどうかを地方都市で試行する、デアゴのいつもの販売戦略ですわ。

仙台のひとが、「えっ、コロンボのアレって全国版じゃないの?!普通にテレビコマーシャルやってるから、てっきり全国版かと思った」ですって。ですって!なんてうらやましい!

あたしゃ旧シリーズのDVD-BOX買い逃したから*1、デアゴの全45話は絶対ほしいのに、仙台で売れなかったら全国展開もないのよ、仙台の人、買ってよ頼むわよ!と全力で祈っていたのです。

その願いがかなって、10月9日、全国の本屋さんで発売開始!あたしんちからいちばん近い本屋さんに疾走しました。あたし、発売日に忙しくて本屋さんに行けなくて、数日経ってようやく行けたんですよ。

「うちなんてド田舎だから、近所の本屋さんで、もしも売り切れだったらどうしよう。ぐすん。殺人処方箋の第1巻、買い逃したら、どうしよう。」と泣きながら(泣くことはない)行ったらば、

そんな心配、無用でした。

本屋さんのレジ前に、黒い黒いデアゴスティーニ刑事コロンボは、あたしの背丈ほどの高さに、積み上げてありました。

逆に心配になりました。こんなにたくさん入荷して、こんなド田舎でこれぜんぶ売れるのかと。

見渡すかぎり田園風景、山岳地帯、タヌキやハクビシンやキジがうちの前の土手を歩いているよぉな、こんな超ド田舎の、各家庭に一冊ずつ、殺人処方箋!一家に一冊、フレミング先生!

デアゴスティーニ『隔週刊 刑事コロンボDVDコレクション』

http://www.de-club.net/kcd/

デアゴスティーニコロンボの、マガジンの内容が、予想外にグー!資料性が高く、おもしろく、公式写真がいっぱいだもの!こんな盛りだくさんな内容で、45話「策謀の結末」まで読めるなんて、夢のようだわ。コロンボの小説は、アマゾンで買って読みあさってるけれど、画像がふんだんな資料本は稀少だもの。デアゴコロンボは、DVD-BOXを買えなかったあたしには、まさに福音書です。

【マガジンの内容をさらっとご紹介】

  • 殺人処方箋の登場人物の写真、俳優さんに、声優さん名も付記し説明

ムック本『刑事コロンボ完全捜査記録』(宝島社)ほど詳しくはないけど、カラー写真付が魅力。

第1巻が、生まれた時のお話しなので、この先、少年時代、青年時代…と続くらしい。楽しみ。

  • NHK本放送時のエピソード

殺人処方箋が、いきなり大晦日に放送されたことは有名だけど、その日の新聞のラテ欄を載せている。これはナイス趣向。

  • 吹替え版を重視した記事

小池朝雄さんはもちろん、フレミング先生役の若山弦蔵さんと瑳川哲朗さんも、写真つきで紹介。
などなど…

テレビコマーシャルも、興奮しましたよねえ!小池朝雄さんの声がとどろきわたるテレビって「テレビ」って感じがするわ。ヒャーッ、かっこいい!

小「あんたしか、いないんだ!!」

*1:刑事コロンボ旧シリーズ全45話入りDVD-BOXは、安価で評判のよい商品でしたが(過去形)、いまや定価での購入は不可能になっています。

未見コロンボが減ってゆく

2007年の初夏になって、刑事コロンボにはまってしまったあたし。1969年生まれなので、当然のことながら、この世界的大ヒットテレビ映画を、知らないはずはなかった。NHKの本放送は、幼稚園から小学校にかけて見ていた記憶があるし、その後の長い再放送期間にも、チラホラとは見ていた。でも、細かいストーリーまでは記憶になかった。

そいで、ここ数ヶ月、スパドラレンタルビデオなどの媒体で、新旧シリーズを見続け、ついに、もうすぐ、とうとう、

ぜんぶのコロンボを見てしまう運命の時が、近づいてきたのだ。

刑事コロンボで、未見なのは「大当たりの死」「奪われた旋律」「殺意のナイトクラブ」のみ。「大当たりの死」は、今日、スパドラで放送されたのを予約録画してあり、今から見るつもりだ。見てしまうのだ。ああ、なんちゅうか、もったいないというか…初見の、ワクワクドキドキハラハラ感を味わえる瞬間って、人生に一度きりしかないのに、新シリーズ未見があと三作品しかないなんて…悲しいといっては、不適切な気もするが、でもやっぱり、さびしい。もっと見たい。もっと、もっと、初見のワクワクドキドキハラハラ感を味わいたい。「大当たりの死」今夜見てしまうの、やめておこうかしら…でも、見たい。すごく見たい。

旧シリーズも、未見作品はあとわずかだ。第1話「殺人処方箋」から、34話「仮面の男」まではぜんぶ見たから、未見なのは、35話「闘牛士の栄光」から、45話「策謀の結末」までだ。

新旧合わせて、あたしの未見は、計14話だ。たったそれだけなのね。あと少しの期間で、全作品見終えてしまうわ!と、嘆くと同時に、トータルで69作品の「刑事コロンボ」の、一作品ごとのクオリティの高さに驚嘆するんだ。一作品が、劇場映画並みの、密度の濃さだもん。

パトリック・マクグーハンって…

刑事コロンボの67話「復讐を抱いて眠れ」、52話「完全犯罪の誤算」を見て、老齢のパトリック・マクグーハンに魅了されてしまったあたし。今夜、旧シリ−ズの28話「祝砲の挽歌」を見て、

マクグーハン、わっかいころもめっさオットコマエやがな!

と大興奮。理知的、論理的、心理戦も巧み、根が極悪人でないなど、なんてすてきなの。

シリーズ犯人中、「アリな犯人さんベスト3」にはエントリーしそう。

新刑事コロンボDVD発売決定!

ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン 新・刑事コロンボDVD-BOX1

ディスク3枚入りで、「汚れた超能力」「狂ったシナリオ」「幻の娼婦」「迷子の兵隊」「殺意のキャンバス」を収録。発売日は2007年12月13日予定。9900えん。

旧シリーズはDVD化されてるのに、なんであたしの好きな新シリーズはDVDにしてくれないの…?ぐすん。と思っていたあたしに朗報だ。

これらの作品、スパドラでは放送され、あたしも録画したが、テレビ放送版ではカット場面があり、DVDは完全版となるそうだ。ただし、石田太郎さんたちの新録音はなく、部分的に字幕が入ることになるらしい。

なんせ、旧シリーズ完全収録全話入り超お得限定販売BOXは、あたしがコロンボにはまる直前に完売しており、買いそびれて、そりゃーもう悔しくて。シーツかんで悔しがってたさ。新シリーズDVDは、まちがいなく買わねば!

5話「ホリスター将軍のコレクション」DEAD WEIGHT

米国初放送:1971.10.27
NHK総合初放送:1973.7.14
ピーター・フォークの年齢:44歳
ゲストスター:エディ・アルバート(役名:マーティン・J・ホリスター将軍。退役軍人で建設会社経営。声:久松保夫

あたしもたいがい老け専だが…ヘレンさんには負ける。
退役軍人で英雄のホリスター将軍は、いろいろあって、自宅で部下を射殺します。犯行を、船上から目撃してしまった若いバツイチ美人女性、ヘレンさん。彼女の目撃情報をコロンボ刑事に渡したくないホリスター将軍は、70がらみ(に、見える)の老齢を少しも気にせず、なんとヘレンさんを色仕掛けで陥落してしまいます。…すげえぜ、将軍…

4話「指輪の爪あと」DEATH LENDS A HAND

米国初放送:1971.10.6
NHK総合初放送:1973.7.28
ピーター・フォークの年齢:44歳
ゲストスター:ロバート・カルプ(役名:ブリマーさん。探偵会社経営。声:梅野泰靖

毎回、ロスのお金持ちのおうちが出てくるのが、楽しみの一つであるところの『刑事コロンボ』。今回の豪邸訪問は、まず被害者のおうち。これは迎賓館のような超豪邸ですが、あたしの注目は、犯人ブリマーさんちのほう。なにしろ、コロンボシリーズ屈指の、ハイセンスインテリアです。流行を取り入れながら、華美でない。インテリアに、ブリマーさんの叡智があらわれています。