未見コロンボが減ってゆく

2007年の初夏になって、刑事コロンボにはまってしまったあたし。1969年生まれなので、当然のことながら、この世界的大ヒットテレビ映画を、知らないはずはなかった。NHKの本放送は、幼稚園から小学校にかけて見ていた記憶があるし、その後の長い再放送期間にも、チラホラとは見ていた。でも、細かいストーリーまでは記憶になかった。

そいで、ここ数ヶ月、スパドラレンタルビデオなどの媒体で、新旧シリーズを見続け、ついに、もうすぐ、とうとう、

ぜんぶのコロンボを見てしまう運命の時が、近づいてきたのだ。

刑事コロンボで、未見なのは「大当たりの死」「奪われた旋律」「殺意のナイトクラブ」のみ。「大当たりの死」は、今日、スパドラで放送されたのを予約録画してあり、今から見るつもりだ。見てしまうのだ。ああ、なんちゅうか、もったいないというか…初見の、ワクワクドキドキハラハラ感を味わえる瞬間って、人生に一度きりしかないのに、新シリーズ未見があと三作品しかないなんて…悲しいといっては、不適切な気もするが、でもやっぱり、さびしい。もっと見たい。もっと、もっと、初見のワクワクドキドキハラハラ感を味わいたい。「大当たりの死」今夜見てしまうの、やめておこうかしら…でも、見たい。すごく見たい。

旧シリーズも、未見作品はあとわずかだ。第1話「殺人処方箋」から、34話「仮面の男」まではぜんぶ見たから、未見なのは、35話「闘牛士の栄光」から、45話「策謀の結末」までだ。

新旧合わせて、あたしの未見は、計14話だ。たったそれだけなのね。あと少しの期間で、全作品見終えてしまうわ!と、嘆くと同時に、トータルで69作品の「刑事コロンボ」の、一作品ごとのクオリティの高さに驚嘆するんだ。一作品が、劇場映画並みの、密度の濃さだもん。