66話「殺意の斬れ味」A TRACE OF MURDER

米国初放送:1997.5.15
NTV初放送:2000.4.13

ピーター・フォークの年齢:69歳

ゲストスター:デヴィッド・ラッシュ(役名:パトリック・キンズレーさん。ロス警察鑑識員。声:船越英一郎)、シェラ・デニス(役名:キャサリン・カルバートさん。声:藤田淑子

今回の犯人さん、実行犯パトリック・キンズレーへのコロンボの呼び方は、職場の同僚なので「パット!」。殺人のヌレギヌを着せられる人の奥さんで、主犯であるキャサリンへの呼び方は、「奥さん」。奥さんを演ずるは、ピーター・フォークのホントのカミさん、シェラ・デニス。

金髪シェラ・デニスの、バービー人形のようなルックスが印象的な回。シェラってさ、顔は、頬骨が目立つほどの細面なのに、ボデーは、ボン、キュッ、ボン(死語)なんだよな。顔はほっそり、カラダはダイナマイツ。そのアンバランスさは、まさにバービー人形。顔か体か、どちらかがたぶん整形ゴホゴホ。アイヤーあたし、シェラは好きだよ。ホントだよ。だってエロくて、存在感あるもの。ホントのダンナであるピーター・フォークとは、23歳差で、本作出演時に、シェラは47歳。そんな彼女は、コロンボシリーズの常連出演者のひとりであり、今回は犯人役=主役級に相成りました。

今回の被害者さん宅には、猫がいました。事件の目撃者である猫は、コロンボ到着時には行方不明になっており、コロンボは猫を探すよう、警備の若いおまわりさんに命じます。職務熱心なおまわりさん、ウィル巡査は、一生懸命、猫を呼びます。

そのシーンがツボでした。ウィル巡査役の声優さん、おかやまはじめさんが、それはそれはいい味を出しておられてましてね。

ウィル「ねーこ、ねこねこ。おいで。おいでおいで。ねこー。おいでおいで。ねこやー。」

この呼び方が、実にまじめで、ちょっとぬけてて、イイんだなー!本作視聴後、しばらくマイブームになりましたよ。ウチにも猫がおりましてね、あたしも「ねーこ、ねこねこ。ねこやー。」ウィル巡査の物まねで呼びましたよ。

ウィル巡査が、ついに猫を発見し、コロンボ警部と、パトリック鑑識員(実行犯)と3人で、エサをやろうとしたら、猫が室内でまた行方不明に。

コロンボ「あれ?ねこは?」
ウィル「さあ?」
コロンボ「どこいったんだ?」

こんどは3人がかりで、猫を探します。このシーンがまたツボ!3人ともに、室内(床方向)をキョロキョロ見て回り、猫を呼びます。この呼び方がですね、三者三様でイイんですわ!

コロンボ「おーい、ねこねこねこ、ねこー。」※
ウィル「こーいこいこい。」
コロンボ「さー、ごはんだよー。」
パット「おーいでおいでおいで。」
ウィル「ねーこねこねこ。」
パット「おーいでおいで。出ーておいでー。」
コロンボ「にゃんこおいでー。」

上記※部分は、原語では「ヘーイ、キディキディキディ」ってゆってました。ピーター・フォークは、ややダミ声の早口で、「kitty,kitty,kitty」、石田太郎さんは、すっとぼけて温厚な早口で「ねこねこねこ、ねこー。」

イイなあ、おもしろいなあ、吹替えは。声優さん方、特に今回は、ウィル巡査のおかやまはじめさん、グッジョブであります!